COCOの暮らし日記

【COCO日】梅雨明け前の大雨

 今朝は、私の住む熊本県と隣の鹿児島県に大雨特別警報が発令されたことを知らせるLINEニュースで目が覚めました。特に雨のひどかった熊本県南部では、河川の氾濫や土砂崩れなどにより大きな被害が出ています。この後は九州だけでなく、他の地域でも大雨が予想されているようです。被害にあわれた方々の気持ちを思うと、胸が痛みます。

 梅雨の時期になると毎年思い出してしまうのは、平成24年九州北部豪雨のこと。阿蘇から熊本市内に流れる白川が氾濫し、川沿いに建つ私の祖父母の家は床上浸水の被害を受けました。一度その状況を経験してしまったため、大雨の予報が出るといつも川の水位と祖父の様子が気になって仕方なくなります。

 今朝も、人吉・球磨川の水が溢れる様子をニュースで見ていると、「川の水が家の前まで来てる!」と、あの日祖母がかけてきた電話がフラッシュバックしました。母とふたり現場に駆け付け、家の中にじわじわと水が入ってくる中を祖父母と一緒に裏山へと逃げたあの時の恐怖。思い出の詰まった祖父母の家が、茶色く濁る海のようになった川の水にだんだんと沈んでいく様子を高台からただみつめるしかないもどかしさ。雨上がりの蒸し暑い中、泥まみれになった床・壁、家財を片づける時の果てしない絶望感。一緒に住んでいない私でも辛かったのですから、そこに住んでいた祖父母の辛さは相当なものだったろうと思います。

 災害はいつ・どういう形で自分の身にふりかかるか分からない。そう分かっているつもりでも、いざ遭遇してみると、まさか自分や自分の身近な人がこんな目に遭うなんて…と思ってしまうようです。祖父母が水害で被害を受けた時もそうでしたし、平成28年熊本地震により自分が被災者となり、一週間の車中生活を送った時も、「ニュースで見てた世界だな…。自分がこんなことになるなんて思ってもみなかった。」と思ったのです。他の地域で起きた災害をニュースで見て、「怖いなあ。気を付けよう。」と思っていても、どこか自分とは違う世界のお話のような気がしてしまうのです。

 私たちにできることは、起こりうる災害に考えを巡らせ、できる限りの備えをしておくこと。今日も改めてそう思いました。

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