去年からYAMAPを使い始めたことで、皆さんの活動日記を通じて、花の開花や紅葉の状況をリアルタイムで見ることができるようになりました。そのお陰で最近は、行きたい山の様子と天気、自分の仕事等の予定のすり合わせがうまくいって、効率の良い登山ができるようになっています。
私は5~6月が仕事の繁忙期ということもあり、これまで特にミヤマキリシマの鑑賞登山の機会にあまり恵まれませんでした。しかし今年はなんと、YAMAP効果でミヤマキリシマの開花時期に九州内の3つの日本百名山に登ることができました。
少し前のことになってしまいましたが、登った順番にレポートしたいと思います。
まず1座目は、霧島の韓国岳(からくにだけ)です。
ミヤマキリシマと韓国岳
2021年5月30日(日)に、えびの高原~韓国岳~大浪池時計回り~ノカイドウの森~えびの高原というコースを歩いてきました。
この日は天気も良く、ミヤマキリシマも見頃とあって、えびの高原エコミュージアムセンターの駐車場は、どんどん車で埋まってきました。準備が出来たら、早速韓国岳山頂を目指して出発です!!
しばらくは明るい森の中を歩きます。途中の展望台からは、硫黄山が煙を上げる様子を眺めることができました。硫黄山の奥にはいくつもの火山湖があります。いつか、あの湖を巡るトレッキングコースも歩いてみたいと思っています。
森が終わり、頭上が開けました。登山道脇には鮮やかなミヤマキリシマが咲いています。きつい登りも花を楽しみながらゆっくり歩を進めます。
右手奥に大浪池がちらっと見え始めた時は、なんとも言えない感動です!今までに2回ほど韓国岳に登って、大浪池を上から見ていますが、何度経験しても感じるこのドキドキ。とっても大きくて、ビックリするんですよね。九合目のサインが見えたら、山頂はもうすぐそこ!
登山口から2時間半ほどで、韓国岳山頂に到着しました。山頂からはこんな素晴らしい景色を臨むことができます。
まず目に入るのは、大浪池(おおなみのいけ)。緑の水がめがたっぷりと水を湛えています。淵をよく見ると、一部はミヤマキリシマでピンク色に染まっていました。
左の方に目をやると、ぐつぐつ煮えたぎるような新燃岳(しんもえだけ)と美しいシルエットの高千穂峰(たかちほのみね)が。
水・緑の大浪池と、火の新燃岳・高千穂峰。どちらも火山ならではの景色ですが、あまりにも違った様子の山が隣り合っていて、なんとも不思議な光景です。
山頂を後にし、この景色を眺めながら今度は大浪池へ続く木道を下っていきます。
くねくねと続く木道が、この景色にまたいい味を加えてくれています。それなりに長さがありますが、どれだけ下っても飽きません。(反対に大浪池から韓国岳へ登った時は、なかなか大変な道のりでした…。)
下っては眺め、下っては眺めを繰り返していると、だんだんと池が近づいてきます。この辺りの登山道にもミヤマキリシマが咲いています。まだつぼみもあり、花が若くてきれいです。
一度湖が見えなくなるまで下り、今度は御鉢の裾から淵までを登り返してきました。
YAMAPでの下調べで、淵を登りきったところにミヤマキリシマの群生地があるとのことだったので、登山道を少し外れて、池の方に近づいてみます。
するとそこには…見事なミヤマキリシマ畑が!!
一面に広がるピンクは圧巻で、湖の青とも、振り返って見える韓国岳の緑とも良くマッチしています。
この群生地は、登山道から少し中に入り込んだところにあるので、知らないとそのまま通り過ぎてしまいそうです。あまりに素晴らしかったので、通りがかりの人たちにも「この先、たくさん咲いていて綺麗ですよ!」と教えてあげました。人見知りの私は、普段そんなことはあまりしないのですが。
今回はここから時計回りに御鉢巡りです。その途中にも、写真スポットがたくさんあります。
トロピカルカラー 振り返ると、さっきまでいた群生地が見える 額縁効果を狙いました 鏡になった大浪池 角度を変えて新燃岳・高千穂峰 ピンク・ブルー・グリーン 韓国岳と言えばこのアングル
御鉢を半周ほど進んだところで、「森の貴婦人」とも呼ばれるオオヤマレンゲを見ることができました。分かりにくい所に一本だけひっそりと生えていて、なんだか、見つけてごめんなさい。という気持ちになりました。白のふんわりしっとりとした花びらはとても美しかったです。なるほど、貴婦人と呼ばれる理由が分かります。
御鉢の半分を歩き、大浪池登山道との合流地点にやってきました。休憩できる広場のようになっています。
すぐ近くに池があるように見えるので、「ちょっと下りてみようか」という軽い気持ちで少し下ってみましたが、意外にも急斜面をかなり下らなければならなそうだったので、途中で諦めて引き返しました。池のすぐ外を歩くコースもあるようなので、いつか体力に余裕がある時に歩いてみようと思います。
御鉢の残り半分を歩き、えびの高原との分岐までやってきました。大浪池とお別れをして、さみしいところです。
ここからはえびの高原まで再び森あるき。
森の後半にはノカイドウの自生林が広がっています。ノカイドウは春にピンクのきれいな花を咲かせるバラ科の植物だそうです。ここでしか見れない種類で、貴重とのこと。花もいつか見てみたいですが、新緑も鮮やかでした。
ノカイドウの森を抜けると、えびの高原に到着です。
久々に登った韓国岳。熊本に住んでいる私には、距離的に少しハードルの高いお山なのですが、山頂から見た大浪池がやっぱり大好きだと再確認し、高速に乗ってでもまた登りに来ようと心に決めました。それに加えて今回はちょうどミヤマキリシマの綺麗な時期に登ることができ、YAMAP様に心から感謝したのでした。
YAMAP活動データ
今回のYAMAPデータはこちらです。地図をクリックすると、詳しい情報をご覧頂けます。
Pink💟Blue💙Green💚ミヤマキリシマの韓国岳 / COCOさんの韓国岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ