九州の山

【登山レポ】2021/07/29 母の還暦を祝う 真夏の由布岳登山

 母が7月にめでたく還暦を迎えました。その母のリクエストで、先日由布岳に登ってきました。真夏の由布岳、還暦歳祝い登山です。


2021年7月29日(火)晴れ

 熊本を早朝4:00前に出発。いつもの目的地・くじゅうを通り過ぎ、2時間半かけて由布岳登山口に到着しました。夜はすっかり明けて、空はさわやかな青!登山日和です。

 私にとっては初めて、母にとっては2回目の由布岳。ワクワクしながら出発しました!

 この日歩くのは正面登山口ルート。最初の草原を抜けると、登山道は森の中へと入っていきます。

 7月ということで、ムシムシ、ギラギラ太陽の灼熱登山を覚悟していましたが、森の中は意外にもひんやり。穏やかな風もあり、とても快適です。

 花はほとんど見られませんが、代わりにたくさんの種類のキノコがそこかしこに生えていました。色んな特徴があって面白い!でも、毒キノコもありそうで、触る気にはなりません…

 ここで、第一タマゴダケ、発見!

 見たいと思っていたのです! か、かわいいい~!!なんとも言えないこのフォルムと色使い!

 少し先には、成長が進んで傘が開いたものもありました。根元には卵の殻が残っています。

 開いたタマゴダケは和傘みたいなシルエットです。この日に見た数あるキノコの中でも特に不思議な魅力を放っていました。

 途中から、山頂に向かってジグザグに進む道が始まります。同じような道を何度も通るので、デジャヴ??という気分になりながら、少しずつ登っていきます。


 登山口を出発して、約1時間半。森が終わり、一気に視界が開けました。山のふもとには、周りを山々に囲まれた湯布院の街並みが一望できました。その奥にはいつも私たちが登っている九重連山もはっきりと見えています。

 いつもはくじゅうからこの由布岳の猫耳を眺めていたので、不思議な感じです。

 ここからは、登山道脇の茂みの中に夏の花々が見られるようになりました。見逃さないように、目を凝らしながら歩きます。

 爽やかな夏の花を楽しみながら、更にジグザグ道を繰り返し進みます。だんだんと頂上が近づいてきました。


 登山口を出発して、約3時間。西峰東峰の分岐地点、マタエに到着しました。

 ふと左手の西峰を見上げると…

 ひぇー!見るだけで恐ろしい岩場が…

 岩場がとても苦手な私。

 実は下調べの段階で、マタエから西峰までの区間にクサリ場があるということを知り、「西峰に登るかどうかは、現地に行ってから決めよう」と母と話していたのです。

 この光景を見てビビりあがりました。とりあえず西峰は後回しにして、比較的簡単な東峰にまず登ることにしました。


 東峰への道はさらにたくさんの花が咲いていました。調べて名前が分かったものは載せています。どの花も可愛らしく、見ていて飽きません。


 マタエから約30分程で東峰頂上に到着しました。

 眺望は抜群!今まで山の向こうに隠れていた別府や大分方面・別府湾が現れました。

 ここでお昼を食べるつもりでしたが、アブのような虫がたくさん飛んでいたので、マタエまで一旦下ることにしました。そそくさと退散!


 マタエに戻り、大きな岩の陰に座ってランチにしました。

 この日のメニューは、おにぎり、パン、ソーセージ、卵焼き、ごま豆腐、いんげんの胡麻和え、きゅうりのピクルス、ミニトマト、キウイ、チーズ、ゼリー、などなど…。二人であれこれ持ち寄り過ぎて、食べきれず持ち帰るほどになってしまいました。

 日影は思ったよりも風が冷たく、汗が冷えて寒くなってしまったので、日の当たる場所へ移動。

 ここで母の還暦をお祝いしました。60歳おめでとう!!これからも一緒にたくさん山に登ろうね。


 エネルギーチャージが完了したところで、さて。西峰に登るかどうか。

 せっかく来たし、とりあえず行けるところまで行ってみよう!ということで、チャレンジしてみることにしました。

 身軽に登るために、ザックはマタエの邪魔にならないところに置いていきます。

 最初から最後まで、クサリ・クサリ・クサリの連続!!ここまでの道にはなかった高度感。あまりの恐怖に、すっかり岩場の写真を撮るのを忘れていました。

 …ということで、西峰に到着!難所をクリアし、なんとかたどり着くことができました!

 ここから先の御鉢巡りは、クサリがなく、さらに難易度が高いということで、今回は断念。もっとレベルアップしたら挑戦することにします。

 登ってきたら、下らなければなりません。先には行けないので、来た道を引き返します。

 私が大変だったと感じた難所は2つ。今度は忘れずに写真を撮りました。

 1つ目はこの反り返ったような岩を縦に登るポイントです。足場はちゃんとあるので、落ち着いて登り降りすれば大丈夫でした。

 途中、クサリがないところもかなりの高度感があり、気が抜けません。よそ見をしたら、足を踏み外してしまいそうです。ヤマアジサイを見て、束の間の休憩です。

 もう一つの、そして最大の難所は、岩につたって横歩きするこのポイントです。岩の僅かなとっかかりに足を置いて、クサリをつかみながら横に進まなければいけません。すぐ下は崖で、落ちれば真っさかさま。

 クサリはしっかりしているので、岩とクサリを掴みながら三点支持で進めば大丈夫!…と頭で分かってはいるのですが、なかなか次の1歩が出せません。ナマケモノのような超スローモーションで、岩にへばりついて、へっぴり腰でなんとか進みました。

 東峰やマタエから私を見た人たちは、「あん人は大丈夫だろか…」と、きっと心配したに違いありません。

 ちなみに、どんくさい私とは違って母は運動神経抜群なので、こういうところもヒョイヒョイと進んでいきます。私の先を行って、「ここに足置いて!次!右足!ここ!」と指示してくれます。それがなかったら私はどこかで動けなくなっているかも…


 時間をかけて難所をなんとかクリアし、再びマタエへ戻ってきました!無事に生還!

 スリルを味わわせてくれた西峰に別れを告げて、またジグザグ道を下っていきます。緊張状態が続いたので、体の疲れが何倍にもなったようです。回収したザックも重い…

 森の中に入ったところで、鹿さんに遭遇しました。お互い立ち止まって、しばらくじーーーっと見つめ合います。立派な大きな鹿さんです。2頭いて、一緒に走り去っていきました。

 行きがけには気づかなかったタマゴダケゾーンを発見しました。いくつも集まって生えています。成長段階ごとの様子が観察できて、面白い!

 生まれたての、卵が割れたような状態のものは今回は見れなくて残念でした。

 この後、後をつけられてるのか?囲まれてるのか?と思うくらい何回も鹿に遭遇しながら、来た道を下りました。初めて見るサンゴのようなキノコもありました。

 出発から約8時間半。無事に登山口まで戻ってきました。朝と変わらず快晴。一日絶好の登山日和でした。

 森あり、草原あり、岩場あり。登山道の変化が魅力の山、由布岳。くじゅう止まりだった大分の山登りフィールドが少し広がりました。また季節を変えて登りにきたいと思います。

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YAMAP活動データ

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㊗️母還暦🥳🎂 真夏の由布岳 / COCOさんの由布岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

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