山登りの道具

山の日も間近!調えたい登山の基本装備 ー 夏の日帰り登山編

 今年も山の日が近づいてきました!山の日に合わせて登山を始めようと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 登山を始めてすぐは、山に何を準備して持っていったらいいかとても悩みますよね。登山の装備は、季節やどういう行程なのか(日帰り・山小屋泊・テント泊等)によって大きく変わってきます。

 今日は、先日私が一ノ峯・二ノ峯に登った際の装備を例に、夏の日帰り登山の基本装備をご紹介したいと思います。

 装備を並べてみるとこんな感じです↓↓

(※水や食料、カメラなど一部写真に写っていないものもあります。)

 夏山日帰り登山のための持ち物は、すべての山登りの基本装備と言えます。これらの装備が揃った上で、冬は防寒具を、山小屋泊の時は着替えや洗面具を、雪山の時はアイゼンを…といった具合に、さらに必要な装備を加えることで、色々な季節や行程に対応した装備にすることができます。

 ということで、今から山の装備を揃えるという方は、まず夏の日帰り登山の持ち物を調えるところから始めてみましょう。

それでは詳しくご紹介していきます。

登山の三種の神器

 登山を始めるに当たって、最初に揃えるべき「登山の三種の神器」と言われる3つのアイテムがあります。その3つのアイテムとは、ザックレインウェア登山靴です。

 「最初に揃えるべき」とは言ったものの、この3つをそれなりにちゃんとしたもので揃えようと思うと、一つひとつが軽く数万円するので初心者にはハードルが高いです。私個人としては、最初は別のもので代用しておいて、本格的に登山を趣味にしようと思い始めたら、ちゃんとした道具を揃えれば良いと思います。例えば、ザックの代わりに普段使いのリュックサックを使うとか、登山靴の代わりに運動靴を履くなどです。

 ただし、レインウェアは時に生死を左右する道具ですので、代わりのものとしても最低でも上下が分かれた丈夫なカッパを準備する必要があります。ポンチョタイプのレインコートやすぐ破れてしまうような簡易的な雨カッパは、山では全く役に立ちません。登山道具を揃えるとなったら、まず一番に購入するべきものでしょう。

ザック

 三種の神器、1つ目はザックです。

 これは私が夏の日帰り登山に良く使用している、Karrimor(カリマー)のtatra20です。緑とピンクの色の組み合わせと、コンパクトさがお気に入りです。

 夏の日帰り登山の場合は、このザックのように20Lの容量があれば十分です。ザックがコンパクトで荷物が軽いと、行動中の動きも身軽になります。

 ただし、少し荷物が増えるとすぐにいっぱいになってしまうので、最初に購入するザックとしては30L程度の容量のものがオススメです。30Lあれば、日帰り登山から3泊の山小屋泊まで幅広く使用できます。

 これが私がメインで使用している30Lのザック、Karrimor ridge30です。日帰りには少し大きめではありますが、こちらを使うことも良くあります。大は小を兼ねる、ですね。

レインウェア

 三種の神器2つ目は登山の必需品、レインウェアです。

 私が今使用しているのは、上がTHE NORTH FACEのクライムベリーライトジャケット、下がmont-bellのストームクルーザーパンツです。

 前にも述べましたが、レインウェアは必ず上下別々で、丈夫なものが必要です。特に防水透湿性が重要だと言われていて、有名なものにはゴアテックスという素材があります。外からの雨は通さず、内側の湿気は外に通すという超優れものです。購入する時は防水透湿性があるものかどうか、しっかりと確認しましょう。

 レインウェアは、天気の変わりやすい山の上でのお守りのような存在です。天気予報が晴れと言っていても、いつ天気が急変するか分からないので、ザックの中には必ず入れておかないといけません。レインウェアを着ないで雨で体が濡れてしまうと、低体温症になる危険性があります。

 寒い時には防寒具としても使用できます。寒がりの私は夏の季節でも、朝駆けして山頂で日の出を待つ間や、北アルプス遠征で山小屋周辺を散策する時など、寒さをしのぐためにレインウェアを着ています。また登山中に遭難し、夜気温が下がる中、山で過ごさなければならない状況にも備えて、レインウェアは必ず持参しましょう。

登山靴

三種の神器、最後は登山靴です。

 私が使用しているのは、berghaus(バーグハウス)のフェルマスターリッジ GORE-TEXブーツです。登山を始めて6年履き続けた1代目の靴が、底がすり減ってダメになってしまったので、こちらは去年冬に新調した2代目の相棒です。

 ハイキングやトレッキング程度でしたら、運動靴でも代用ができると思いますが、岩場があるような本格的な登山を始めるなら、足首まであるミドルカットタイプを選びましょう。足首が固定されないローカットタイプでは、山道の木の根っこや岩を踏む時に足を痛めてしまう可能性があります。

 靴によって履き心地が全く違いますので、実際の店舗に行って試着してから買うことをオススメします。

 ちなみに私は山に行くとき、自宅を出発する時はクロックスのサンダルを履いていき、登山口に着いてから靴に履き替えるようにしています。行きも帰りも、山以外の場所で登山靴を履いていると窮屈だからです。この時、靴の忘れ物に注意です。登山口で靴に履き替えようとして、靴がないことに気づくと切ないですから…。せっかく山に来たのに、肝心の靴がないといくらなんでもサンダルでは登れません。出発の時、靴を持ったかよく確認しましょう。 

登山中に使用するもの

帽子

 夏山の必需品、帽子です。熱中症の防止や日焼け対策にも必ず準備したいものです。

 私が使用しているのは、THE NORTH FACEのゴアテックスハット。その名の通り、ゴアテックス素材が使われているレインハットで、雨の日でも頭が濡れません。見た目は普通の帽子と変わらないので、私は晴れの日でも使用しています。

 帽子にはハットタイプとキャップタイプがあります。キャップはつばの部分が狭くて耳や首元が隠れないので、日焼けが気になる私はハット派です。でも、インスタグラムなどでおしゃれな方たちがキャップで山に登っているのを見ると、キャップもいいな~なんて思ったりします。冬だとニット帽もかわいいですね。

 山では風が強いこともあるので、顎ひもがついていると安心です。ひもがないと、風で簡単に帽子が吹き飛ばされてしまいます。遠くに飛ばされると取りにもいけませんし、危険です。なるべくひもがあるものを選びましょう。後付けできるストラップもあります。

手袋

 山に登っていると、手袋をしていない人を良く見かけますが、ケガの防止や、斜面の上り下りで木や岩を躊躇なく掴めるように、手袋の着用をオススメします。人は転ぼうとしたときに、手袋をしていると体が倒れる前に手が出やすいのに、手袋をしていないととっさに手が出にくいのだそうです。

 また、手の甲の日焼け防止にもなります。特にトレッキングポールを使っていると手の甲が一番焼けやすいのですが、手袋をしていれば安心です。

 私は登山用品店で数百円で買った安い手袋を使っています。高い手袋を買っても、何度も繰り返し使っていると指先が擦り切れてしまったり、縫い目が破れたりするので、安いものの方が、破れや汚れを気にせず使えると思ったからです。

 ただ、この手袋はスマホ対応ではないので、スマホを触る時はいちいち外す必要があります。右手人差し指の部分だけ切ろうかな…と思ったところでした。その点、今どきのいい手袋は指先がスマホ対応になっているので、毎回外す面倒がありません。

 それから、今回の山で手袋と長袖の隙間、手首の部分が日焼けしてしまいました。そのため、半袖にアームカバーの組み合わせに切り替えようか、対策を検討中です。登山歴7年の私も、日々道具の見直しをしています。

ネックカバー

 私は首元の日焼け防止のためにネックカバーを使っています。襟のあるシャツを着る場合は必要ありませんが、首のあいたTシャツを着るとすぐに首元が日焼けしてしまうので、必ずつけるようにしています。

 ネックカバーではなく、汗をふくためのタオルを首にかけている方もよく見かけます。でも、タオルだと気づかない間にTシャツとタオルの間に隙間ができて、どうしても焼けてしまうんですよね。

 暑くて使いたくないという人もいると思いますが、日焼けの気になる方にはとてもおすすめです。

トレッキングポール

 体力に自信のない方におすすめなのが、トレッキングポール。私も登山を始めた頃からこのLEKI(レキ)のポールを使い続けています。

 上半身の力を使うことで、長距離を歩くときの下半身の疲れを軽減することができます。また、下りの場面でも、トレッキングポールを使うことで足への衝撃が緩和され、負担が少なくなります。

 折り畳み式伸縮式がありますが、使う場面によって長さを自由に変えることができる伸縮式がおススメです。ポールを握った時に肘が90度になる長さが基本となります。登りの時はそれよりも短め、下りの時は長めに調節するとポールを効果的に使用することができます。

 ただし、岩や周りの木を掴まないと進めないような急な登り・下りや岩場などでは、ポールを持っていることで危険になることがあります。そういった箇所を通過する時は、事前にポールをザックに収納しましょう。

 山ではみんなが似たようなポールを持っていて、自分のものがどれか分からなくなってしまうかもしれません。もちろん名前を書いてもいいのですが、私はグリップの下に可愛いマスキングテープを貼ってワンポイント目印にしています。汚れてしまったら貼りかえることができるので、便利です。

防水腕時計

 今は標高・気圧の測定機能やGPS機能がついたような高性能の山用腕時計がたくさん販売されていますが、機能がつくほど値段が上がっていきます。日帰りの登山に行く程度でしたら、時間が分かるシンプルなもので十分です。私もランニング用に購入した時計を山でも使用しています。

 ただし、登山中は雨に降られたり、風で砂埃が飛んでくることがあるので、山用に新しく腕時計を購入するのであれば、少なくとも防水・防塵性のあるものを選ぶと良いでしょう。最初から高機能のものを選ぶ必要はありません。

 こまめに時間を確認して、予定よりも大きく遅れていないかチェックしながら歩きます。

ウィンドシェル

 山の上では、服を重ねて着たり、脱いだりしてこまめに体温を調整することがとても重要です。寒い中で体を冷やさないようにすることはもちろん、汗をかきすぎて熱中症になったり、汗で体が冷えて低体温症になったりということを防がなければなりません。

 服装の調整に有効なのが、ウインドシェルです。

 ウィンドシェルはレインウェアに比べて薄手ですが、風を通しません。例えば、朝方登山口を出発する時、長袖1枚では寒いけどレインウェアを着ると暑ぎる…という時に、ウィンドシェルがあればその中間のちょうどいい服装に調節することができます。脱ぎ着もしやすいため、歩き始めて体が温まったら脱ぐ、休憩中寒くなったらまた着るといったように行動中の体温調節に便利です。

 すぐ出し入れできるように、ザックの取り出しやすい位置に入れておきましょう。

雨に備えて

ザックカバー

 忘れがちなのがザックカバー。山で雨に降られた時は、自分がカッパを着るだけでなく、ザックにもカッパをかけてあげる必要があります。ザックは防水ではないので、カバーがないとザックも中に入っている荷物も水浸しになってしまいます。

 以前、北アルプス遠征の際、雨の中を長時間歩いたことがありました。ザックカバーのかけ方が甘く、ザックの背中側と中身がびっしょりと濡れてしまいました。ザックカバーは自分のザックにあったサイズや形を選ぶこと、肩紐のギリギリまでしっかりかけることが大事です。そして、もし中に水が入ってしまってもいいように、カメラや携帯、着替え等濡れてはいけないものはこのような防水バッグに入れておくことも重要です。

 ザックカバーはレインウェアとセットにして、常にザックの中に入れておくようにしましょう。

防水プラスチックバッグ

 上で述べたように、ザックカバーをしていてもザックの中まで濡れてしまうことがあります。そんなときのために、防水のプラスチックバッグがあると安心です。

 スーパーで売っているジップロックのようなものでも構いませんが、私はaLOKSAK防水マルチケースを使っています。アメリカの軍隊で使われているものだそうで、もう5年以上山登りで繰り返し使っていますがまだ一度も破れていません。3枚あるので、それぞれ地図・カメラ・スマホ用にしています。

 スマホは袋に入れたままでも操作が可能です。

 また、紙の地図をそのままの状態でザックに入れると、地図を確かめるためにザックから何度も取り出したり、ザックの中でもまれるうちにクシャクシャになってしまいます。このマルチケースに入れておけば紙の地図を綺麗な状態で保てますし、雨が降っても濡れません。地図に関しては雨の時に限らず常にこのケースに入れて持ち歩いています。

食べ物・飲み物

 今回一ノ峯・二ノ峯に登った時は、スポーツドリンクを500mlペットボトル2本、冷たいお茶を500ml水筒1本、合計1.5Lの水分を持っていきました。暑い日だったので、下山する頃にはスポーツドリンクがペットボトルの半分くらい残っているだけで、後はすべて飲み切っていました。

 水が途中で足りなくなるのも困りますが、あまりたくさん水を持っていきすぎると荷物が重くなってしまいます。そのバランスが難しいところです。

 インターネットで「登山 水の量」などと検索すると、山に持っていくべき適切な水の量を知るための計算式や考え方が紹介されていますので、参考にすると良いと思います。

 私はこんな風に調整しています。

  • 行動中に飲むスポーツドリンク 500mlペットボトル×○本(歩く距離や気温を考えて2本~3本の間で調整)
  • 食事の時に飲むお茶 500ml水筒×1本(夏なら冷たいお茶・冬なら温かいお茶)

 スポーツドリンクについてですが、市販のものをそのまま持っていって山で行動中に飲んでみると、濃く、甘すぎるように感じて意外と飲みにくいものです。例えば、水とスポーツドリンクをペットボトル1本ずつ買って半分ずつ混ぜたり、ペットボトルの水を買ってスポーツドリンクの粉タイプを好きな濃さまで溶かすのもおすすめです。自分の飲みやすい濃さを見つけましょう。

昼食

 おにぎりと、唐揚げなどのちょっとしたおかずを持っていくのが私の定番です。準備できなかった時は行きがけにコンビニで調達することもあります。

 ジェットボイルなど、山でもお湯を沸かせる道具があれば、カップラーメンやフリーズドライのスープ、レトルト食品など食べられるものの幅がぐっと広がります。食後のコーヒーや紅茶も楽しみがあって良いですね。

 何であっても、山の上で食べるご飯は最高に美味しいです。好きなものを持っていきましょう。暑い夏の山では、冷たい果物やゼリーなどは特に美味しく感じます。

 ごみは持ち帰りが原則ですから、食べた後の事も考えて準備しましょう。大きなジップロックの中にビニール袋をいれたごみ袋を準備しておくと、液漏れやにおい漏れの心配がありません。

お菓子(行動食・非常食として)

 お菓子は、行動中のエネルギーや塩分補給のために重要なものです。また、山中で遭難した際の非常食にもなので、多めに持って行ったほうがいいでしょう。

 わたしが山によく持っていくお菓子はこんなものがあります。

  • ウイダーインゼリーエネルギー(エネルギー補給に)
  • チョコレート(エネルギー補給に)夏は溶けてしまうので注意!
  • ミックスナッツ(色々な栄養補給に)
  • SOYJOY(色々な栄養補給に)
  • 梅干し(塩分補給に)
  • 昆布(塩分補給に)
  • ドライフルーツ(糖質補給に)
  • 魚肉ソーセージ(色々な栄養補給に)
  • かむかむレモン(ビタミン補給に)

 食べやすさ、持ち運びやすさ、食べたあとのゴミのことを考えて選びましょう。買った時のパッケージのままだと、ザックの中でかさばったり、ごみが増えたりしてしまうので、必要な分だけ袋や包みから取り出してジップ付きビニール袋に入れかえて持っていくのも良いでしょう。元々開け口にジップが付いているお菓子は食べた後に封をすることができるので、山で食べるのにも便利です。

 疲れた時に元気が出るような、自分の好きなお菓子を持っていくことも大事だと思います。私は酸っぱいものが大好きなので、梅干しや昆布、かむかむレモンは必ず持っていくようにしています。

地図・小物・自分が必要とするもの

地図

  今回の山行では、私たちはYAMAPという山アプリの地図を使用しました。GPSで自分たちの位置を地図上で確認しながら行動することができ、sの上軌跡も記録することができてとても便利です。

 しかし、スマホが電池切れしてしまうとアプリが使えなくなってしまうため、紙の地図も合わせて持っていくべきでしょう。

 上で説明したように、地図を防水プラスチックバッグに入れて持ち歩くと、雨で濡れる心配もありませんし、何度もザックから出し入れするうちにそのうち破れてしまうこともありません。紙の地図の場合、防水対策は必須です。

財布

 私はいつもこの小さな財布の中に、免許証保険証多めの100円玉最低限の現金を入れていくようにしています。普段使いの財布は大きくて重いですし、無くしたり盗難に遭っても嫌なので、本当に必要なものだけをこの財布に移し替えます。

 この財布の弱点は防水仕様でないことです。元々山で使う用に買った訳ではないので仕方がないのですが、一度雨でびしょぬれになって、中に入れていた免許証と保険証がぐにゃっと曲がってしまったことがあります。保険証は未だに曲がったまま使っているので、病院で出すときによくびっくりされます。笑

 皆さんには防水の財布をおすすめいたします。

多めの100円玉

 多めの100円玉を持っていく理由は、山のトイレが有料であることが多いからです。私がよく訪れるくじゅう分かれのトイレも清掃協力金として100円が必要ですし、北アルプスの山小屋のトイレも、宿泊客以外は有料というところがありました。そんな時、大きなお金しか持っていないと困るので、普段から100円を意識して貯めておいて、山に行くときに持っていくようにしています。

 山小屋で買い物をする時も、あまり大きなお金だとご迷惑になりそうなので、細かいお金を持っていくように心がけています。

その他

 小物類はポーチにまとめて、すぐに取り出せるようにザックの外側のポケットに入れるようにしています。中身は、リップクリーム、目薬、コンタクトレンズの予備、日焼け止め、薬、アルコール消毒ジェル、ティッシュなどです。

 私は体質的にあまり汗をかかないので、できるだけ荷物を減らすためにタオルは小さいサイズを1つだけ持っていきます。

 また、時々トイレットペーパーが備え付けられていないトイレもあるので、トイレに流せるティッシュペーパーがあると安心です。

いざというときに備えて

ヘッドライト

 夜の山は真っ暗です。山で遭難してしまったら、ザックの中から必要なものを取り出すだけで一苦労になってしまいます。そのため、日帰りの場合でもヘッドライトを持ち歩くと安心です。

 使いたいときにすぐに使えるように山では電池を入れておき、山から帰ってきたら電池の節約のために外しておきます。電池切れに備えて、私はもう1組電池の予備を専用ケースに入れています。

 ヘッドライトは濡れたら壊れてしまうので、防水プラスチックバッグに入れて、ザックの取り出しやすいところにしまって持ち歩くといいでしょう。

サバイバルシート

 非常時の防寒対策として持っておきたいのが、サバイバルシートです。夏とは言っても、標高の高い山の上では夜から朝にかけて気温がぐっと下がります。レインウェア等、手持ちの防寒具を着た上にサバイバルシートを被ることで体温の低下を防ぐことができます。

 私はまだ一度も使ったことがありませんが、万が一の時のために山に行くときは必ずザックに入れています。

あったらいいもの

クッションシート

 わたしはいつもこのSirexのクッションシート(製品名:シットマット)を持っていきます。必ず必要なものではありませんが、山でご飯を食べる時、ごつごつした岩に座らないといけなかったり、地面が冷たかったりする時は、このシートがあると快適に座ることができます。

 専用のカバーがついているので、汚れた後でもカバーに入れればザックを汚しませんし、持ち帰った後で簡単に洗うことができます。

サングラス

 目も紫外線を受けると日焼けします。一日強い日差しを裸眼で受けていると目も体も疲れやすくなるので、夏山ではサングラスがあると快適です。

 私が使っているのはSWANSのサングラスです。元々はランニング用に購入したものを登山にも使用しています。

 レンズにただ色がついたようなサングラスは、紫外線がカットされておらず、逆に着用する方が危険であると言われています。雑貨店などではなく、きちんとしたメガネショップで、UVカットの性能が高いことを確かめて購入することをオススメします。

 使わない時はザックに入れることになるので、ケース付きのものを選ぶか、付属されていなければケースも一緒に購入しましょう。

優先度を考えて、徐々に調えていきましょう

 いかがでしたでしょうか?結構たくさんの物が必要ですよね。

  山の道具はどれも高機能なために、一度にすべて揃えようと思うと合計でものすごい金額になってしまいます。優先順位を決めて、必要なものから少しずつ調えていきましょう。

 今自分が持っているもので代用して何度か山に登っているうちに、このアイテムにはこういう機能があった方が自分は使いやすいな…、この機能はいいらないな…等、自分にとって大事なポイントが見えてきます。その後に何を買うか決めた方が、何も分からないうちから選んでしまうよりも、より自分に合った商品に出会うことができると思います。

 また、この記事にも載せているように、山に持って行った物を写真1枚に収めておくと、次に山の準備をする時の参考になります。忘れ物の防止にもなりますし、今回の持ち物の反省を次に活かすことができます。出発前に1枚、是非写真で記録をとってみてください。

 人によって必要とする物は変わってきます。是非私の持ち物を参考にして、自分なりの山の持ち物を準備してみてくださいね!

 

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