今年もまた紅葉の季節がやってきました。今年は全体的に紅葉の進み具合が遅いようです。最近やっと気温がぐっと下がってきたので、九州でも紅葉が一気に進むのではないでしょうか。
今回は、阿蘇・くじゅうの山の中から、「紅葉登山におすすめ!」私のお気に入りの3座を紹介したいと思います。
くじゅう 星生山
登山レベル ★☆☆☆☆1 超おてがる!
見どころ:緑・赤・オレンジ…色とりどりのパッチワーク
ポイント:星生山西側斜面に陽が当たる夕方が狙い目!
まず一座目は、くじゅうの星生山(ほっしょうざん)。
牧の戸登山口から1時間ほど歩いただけで、この景色を拝むことができます。山の西側斜面に広がる紅葉がとーっても綺麗です。
星生山の紅葉を見るなら、午後からのスタートがおすすめ
理由① 登山口駐車場に車が停められる
紅葉シーズンのくじゅうは登山客でとにかく大混雑!朝から登り始めようと思うと、かなり気合をいれて早めに登山口に着かないと、登山口から遥か遥か遠くの路上に車を停める羽目になります。そうなると登山口まで歩くのに疲れて果ててしまうかも…
ところが、早朝を避けて、あえてお昼を過ぎて登山口に着いてみると、早くに出発した人たちが下山してくるので、駐車場がポツポツと空き始めるのです。そこを見計らってすかさず、駐車っ!!
登山口の駐車場から車までさらに歩かなければならない人を尻目に、優雅にスタートを切ることができます。
理由② 星生山の紅葉が一番美しく見えるのは、西日が当たる夕方
星生山の紅葉が綺麗なのは、山の西側から北側にかけての斜面。そのため、西側から陽が当たる夕方が一番きれいに見える時間帯なのです。
綺麗だけど、発色がいまいち…?? 西日が当たって、より一層鮮やかに
陽が当たっていなくても十分きれいなのですが、こうやって比較してみると、違いは歴然!
そして、登山客でごった返している朝から昼過ぎの時間帯と違って、夕方の山は人気(ひとけ)が少なくがらーんとしています。静かに紅葉を眺める、なんとも贅沢な時間です。
扇ヶ鼻や肥前ヶ城もプラスすれば、さらに紅葉盛りだくさん
紅葉で有名な星生山ですが、頂上には紅葉はありません。そのため、紅葉が目的なら頂上を目指さなくてもいいかもしれません。
星生分かれからの登り道 頂上からの眺めは最高ですが
紅葉はありません
その代わりに、お隣の扇ヶ鼻(おうぎがはな)まで足を伸ばせば、扇ヶ鼻頂上周辺や、扇ヶ鼻と肥前ヶ城(ひぜんがじょう)の谷間に広がる素晴らしい紅葉を眺めることができます。
扇ヶ鼻頂上の紅葉 肥前ヶ城の紅葉とその奥に久住山
牧の戸登山口~扇ヶ鼻分岐~扇ヶ鼻(扇ヶ鼻頂上・肥前ヶ城の紅葉)~扇ヶ鼻分岐~星生山の紅葉~牧の戸峠というルートで、コースタイムは約3時間。
高低差も小さめでお手軽、かつ紅葉盛りだくさんで、とってもオススメです。
阿蘇 根子岳
登山レベル★★★☆☆3 急登がちょっぴりハード!
見どころ:天狗岩と紅葉のコラボレーション
ポイント:くじゅうの紅葉には見られない鮮やかな黄色が特徴的
続いて二座目は、阿蘇五岳のひとつ・根子岳(ねこだけ)。
大戸尾根登山口から根子岳東峰頂上まで、コースタイムで約1時間40分。つるつる滑る急登が続くのでちょっぴりハードですが、短時間で往復できるのが良いところ。
そして何より、根子岳のシンボル・天狗岩から伸びる尾根尾根の紅葉は圧巻です。
見どころ① 天狗岩から南峰にかけてひろがる紅葉 まるで点描画
登り始めると早速、木々の隙間から紅葉がちらちらと見え始め、段々とワクワクが高まります。陽が当たるといっそう色が鮮やかに浮き上がります。
森を抜けると、天狗岩から伸びる尾根の全貌が現れます。
ギザギザしたシルエットと、斜面に広がる色とりどりの紅葉が作り出す風景。素晴らしいです。
根子岳の紅葉の特徴は、アクセントになっている鮮やかな黄色ではないでしょうか?この黄色はくじゅうの紅葉には見られないと思います。ポツポツと色が散らばる様子が、まるで点描画のようです。
見どころ② 頂上から眺める 天狗岩と紅葉のコラボレーション
根子岳一番の写真スポットは、やはり根子岳東峰頂上でしょう。
秋の装いの天狗岩。方々に伸びる荒々しい尾根。奥には大きな阿蘇高岳。
急登で溜まった疲れが一気に吹き飛ぶ、迫力満点の紅葉です。
見どころ③ 砂防ダムに沿って進んでみると…紅葉の穴場が!
登山口から登山道へと入らずに、砂防ダムに沿って舗装された道を進んでいくと、谷の奥まで入ることができます。一番奥まで行くと、天狗岩をすぐそこに見上げる位置に。
普段は自分が歩いている大戸尾根の紅葉を遠くから眺めることはできませんが、この場所からは大戸尾根と南峰両方の紅葉、そしてその真ん中にそびえる天狗岩を同時に眺めることができます。
意外と知られていない、根子岳紅葉の穴場です。是非下山後に立ち寄ってみては??
ただし、工事車両が通るので迷惑にならないように注意しましょう。
くじゅう 三俣山
登山レベル★★★★★5 結構ハード…!
見どころ:写真に入りきらない程のスケール 彩の御鉢巡り
ポイント:余力があれば、御鉢の底で贅沢ランチ♬
最後に紹介するのは、くじゅうの三俣山(みまたやま)です。
メジャーなルートとしてはこちらのコースがあります。コースタイムは約5時間。
大曲(おおまがり)~諏蛾守越(すがもりごえ)~三俣山西峰~本峰~北峰~南峰~Ⅳ峰~本峰~西峰~諏蛾守越~大曲
歩行距離が長い上に、諏蛾守越の岩場に始まり、大鍋・小鍋の御鉢巡りはアップダウンも激しいので、今日紹介する三座の中では一番健脚者向きです。
ですが、頑張って歩く甲斐がある程、その紅葉は見ごたえがあります。
超早起きが必須!
先に書いたようにこのコースは歩行距離が長く、さらに、紅葉の時期は日がかなり短くなっています。そのため、明るいうちに下山するためには、早朝の出発が必須となります。
のんびりしていると登山口の駐車場もすぐにうまってしまうので、星生山のようにゆったりスタートとはいきません。気合をいれて早起きしましょう!
圧倒的スケール 御鉢全体が紅葉に包まれる
三俣山の紅葉の素晴らしいところは、その圧倒的なスケールの大きさ。
本峰頂上に辿り着き、その奥をのぞき込むと、赤く染まった大鍋が目に飛び込んできます。
三俣山本峰から見下ろす大鍋 大鍋のふちに立つ人たち 青空と岩と紅葉 紅葉のじゅうたん 三俣山北峰近くの岩場から
少し歩くたびに景色の角度が変わるので、長い長いお鉢巡りも飽きずに歩くことができます。どこを切り取っても絵になるのですが、あまりの大きさになかなか写真1枚に全体が収まりきりません…
御鉢の底で贅沢紅葉ランチ
体力に余裕がある人は、御鉢の底におりてランチを楽しむのがおススメです。
御鉢の底は平らな原っぱになっていて、周りの人とも間隔をとってゆったりくつろぐことができます。ぐるっと周りを紅葉に囲まれた贅沢な空間で過ごす、なんとも贅沢な時間です。
まとめ
星生山、根子岳、三俣山…気になるお山はありましたか?
どの山にもそれぞれの魅力や特徴があるので、本当に全部の山がおススメです。
同じ九州、くじゅうでも、標高や地形の違いで紅葉する時期に多少ずれがあります。お目当ての山を決めたら、紅葉のピークと天気を見極めて、ぜひ紅葉狩りに出かけてみてください。
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YAMAP活動データ
今回紹介した3座に昨年登ったときのYAMAPデータがこちらです。地図をクリックすると、詳しい情報をご覧頂けます。
曇りのち晴れ⛅紅葉の星生山・扇ヶ鼻🍁 / COCOさんの星生山・沓掛山(大分県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
秋づくしの根子岳🐱🌰🍃🌾🍁🐮🍂 / COCOさんの根子岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
三俣山🍁彩りのお鉢巡り🚶🚶 / COCOさんの三俣山(南峰)・三俣山(大分県)・三俣山(北峰)の活動データ | YAMAP / ヤマップ